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NOBEL
朱夏の声
沖縄の地で極道の家に生まれ育った少年・恭三郎。
表の世界と裏の世界の狭間で生きてきた彼が出会ったのは、夏にだけ沖縄を訪れる謎多き女子高生・真咲だった。
何にも縛られない兄、何からも逃げられない己、傷の癒えぬ女たち。
自由などきっと有り得ない。向日葵は夏に咲くことを望まれるように。
鼓膜にこびりついた声が消えないように。生を望むなら苦しみを甘受せねばならないように。
蝉の最期は、すべからく死であるように。
南風原 恭三郎 (はえばら きょうさぶろう)沖縄に拠点を置く南方最大の極道【南風原組】組長の次男。恭二郎の弟。 厭世的で他者と関わりたがらない。 極道との関わりをほぼ絶った兄の代わりに、社会の表と裏の狭間で 生きることを余儀なくされた。 父に逆らえず、兄のように自由を求めることもできないままでいる。 ──────── 中学三年生(1~3話) |
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真咲(まさき)夏休みにだけ沖縄を訪れる東京の女子高生。 本とラムネと夏が好き。 才色兼備だが達観した捻くれ者の変人で、 愛読書はどれも趣味が悪い。 沖縄での目的や姉との関係など、何かと謎の多い女。 ──────── 高校三年生(1~3話) |
南風原 恭二郎(はえばら きょうじろう)【南風原組】組長の長男。恭三郎の兄。 秀外恵中で快活。人好きのする性格のため友人も多く、 生まれ持った博愛で全ての人間を平等に愛している。 自由への渇望を隠さず常に奔放に振る舞うため、 父には見限られている。 ──────── 高校二年生(1~3話) |
登場人物
-CHARACTER-
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