top of page

STORY

この世界の人間には、全員に何らかの先天性嗜好がある。
方向性や程度によっては世のため人のためになる嗜好もあるが、病的・反社会的なものも当然存在した。
中でも最も危険とされた嗜好が『殺人愛好』である。殺人行為を愛し、何度も繰り返す嗜好だ。

人間は殺人を愛する嗜好が現れた時に狼狽した。
 

"嗜好は感染する"

嗜好の研究機関が発表していた研究結果は、奇しくも世界中を震撼させることになってしまった。

世界中を恐怖の底に叩き落とした三つの事件がある。
"ロンドン塔事件" "ニーテ村大虐殺" "ドイツ連続殺人事件"
嗜好が感染するこの世界で、人々は事件の凄惨さよりも、犯人が未だ捕まっていない事実に戦慄した。

そんな中、"ニーテ村大虐殺"の被疑者とされていたビアンカはその犯行を疑問視され、イタリアの市街地から遠く離れた森奥にて仮釈放された。
ビアンカと彼女の保護観察官・エミリオは、誰も居ないはずのその森に住む青年と少女に出会い、止まっていた三つの事件が動き出す。

CHARACTER

​CaSE

WORD

bottom of page